先日は、亡くなった祖母の土地を売りたいとのご相談がありました。
よくよく伺ってみると、数年前に祖母が亡くなったまま、何の相続手続きをしていないとの事。
「それでは売れませんよ」とお応えするとびっくりされていました。
さて、それから家族で相続の勉強会です。
相続が起きたら、何をしたらいいのか学校では教えてくれません。
ご家族の死を嘆き悲しんでいるだけでは、相続は終わりません。
亡くなった方の持っている資産(不動産や預貯金など)を調べて、だれが相続をするかご家族で話し合わなければなりません。
そして、遺産分割協議書を作成して、不動産であれば、登記の変更をしなければなりません。
そこまで進めてから、初めて売却ができるのです。
相続の手続きは、時間が経てばたつほどやっかいになり、お金も時間もかかってきます。
今回も亡くなった方のお子さんも亡くなっていましたので、その子供に代襲相続されていました。
今回もご家族は、皆さんの話し合いでスムースに相続人が決まりましたので、遺産分割協議書が作成できましたが、法定相続人の一人でも行方不明になっていたり、海外に居住されているなど、容易に連絡がとれないとしたら、この不動産、塩漬けになってしまう可能性大です。
10年めにして、やっと迎えた相続の終わりがみえてきましたね。