相続診断士の田中です。相続の事なんてよくわからないし、専門のサイトをみても自分の家族にどうかかわるのか、どんな人に相談すればいいのかわからないという相続についてゼロから勉強していこうとしている方へわかりやすく相続に関する事をひとつひとつ説明していくところです。
さて、ゆいごんしょって聞いたことありますよね。
相続の専門家は「いごんしょ」っていう事が多いのですが、一般的には「ゆいごんしょ」と言います。
遺言書(ゆいごんしょ)と似た内容で遺書(いしょ)というものがあります。
この違いについてもご説明していきましょう。
遺書は死を覚悟した人などが残された人に向けて想いを残す手紙やメモです。
遺言書は、主に亡くなった人が生前に自分の資産を残された家族などにどう分けてほしいかなどを書き記した法的な記録です。
遺言書は法的に認められたものになりますので、これがあるのと無いのでは仮に裁判になっても結果が大きく変わってくるし、遺産分割の際には主に遺言書に従っていく必要がでてきます。
遺言書の種類や書き方などはググってしまえばだれにもわかる事です。
それ以外に遺言書の意味をお話ししたいと思います。
私が考える遺言書は残されたものへの「愛」や「思いやり」だと思っています。
この思いやりや愛情が遺言書という形で残されると、本当に相続する者が笑顔に円満に相続を終える事ができる可能性が高いのです。
「自分が死んだ後の事は残されたものがうまくやってくれ」や
「みんなで仲良く話しあってくれればいいよ」などは無責任です。
自分が生きた証として、自分の相続人が一人でもいたらその人の為に「遺言書」は残してほしいと思います。
相続の訴訟になるケースは遺産総額が多いからではありません。
訴訟の全体の75%は5,000万円以下の遺産が争族になっているのです。
仲良く話し合いでという希望は当然あるかもしれませんが、その時の相続人の状況や想いによっては意見が割れることも少なくありません。
また、認知症などの病気に相続人の一人でもなっていると権利を放棄することもできないことから、思いもよらない事が起きるケースも少なくありません。
特に子供がいない夫婦や、再婚の夫婦などは相続が起こるとどんな問題が起こるのかわかっていないケースも多いのです。
何から手をつけていいかわからないやどこに相談をしたらいいかわからない場合はこちらの勉強会で相続の事を学んでみてはいかがでしょうか。