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所有者が認知になったら、不動産は売れません‼

不動産お役立ち豆情報 代表かぁこblog

さて、今日も長年の更地をどうにかしたいとご相談が。
御年85歳のO様、川越からわざわざ電車にのってご来社いただきました。

ご自身と親類含めて3人の共有名義の土地を、自分が元気なうちにどうにか整理したい!と。
私は心よりえらい!!と思いました。(目上に方に失礼します)
このお歳になって、遠方から不動産会社を訪ねて、自分の亡き後の事を考えていらっしゃる方、本当に大した方だと思います。

さて、早急に名義人の他の方の居場所とご様子を。
というのは、共有名義になっているご兄弟などは間違いなくご高齢。
一人でも認知症で売却の意思確認ができなければ、せっかくのO様の努力も水の泡に。。。

すぐにご当人に電話をかけていただき、安否確認作業にはいります。
と・・・やはり息子さんが電話口で、母は老人ホームに入所いたしました。
「なぬーーーー」恐れたことが!!

「認知の具合はどうでしょうか???
ご本人の御意思を司法書士が確認できないと売買は成立できないのです」

「私が付き添えばだぶん大丈夫だと思います。母も売りたいと言っていました」

「ではすぐに・・・」

「さてもう一人は???」

いくら電話をかけても繋がらない。
昨今、家電には、オレオレ詐欺が危なくてでない習慣になりました。

東京の自宅に言って、至急確認してみてください。とお願い。

本当に85歳のO様、お元気です。

すぐに車にのって現地確認。
もう何十年と現地に行っていない為、どうなっているかわからないそうです。

でました!大木と、竹林密集。うっツ。これはやばい。
O様、がっかりと肩をおとしていらっしゃいました。

「こんなになっているとは・・・」

「いやー立派な大木ですねえ」

「立派すぎるよ。伐採にいくらかかるんだい」

「さっそく見積をとってみましょう」

そんなやりとりをしながら、近隣を歩き回ってみると、とーても自然豊かなエリアですが、意外と新築がぽつぽつとある。

郊外が好きな人には別荘感覚で、土地も安くて案外もしかしたらいけるかもしれないと。

この大木と竹林と近隣との境界立ち合いと・・・こんな費用を売値から差し引いていくら残るか。。。
せめてマイナスにならないように頑張りますので、あとお一人の安否確認と意思確認をお願いして、JR高崎線本庄駅までお送りしました。

今まで毎年固定資産税を払って、草取りを頼んできたが、もう限界。
税務署に寄付したいから引き取ってくれとお願いに行ったそうです。
そこでもきちんと相続人の方にお話しをして整理をしてくださいと断られたそうです。

まさに負動産。
時々、買う人がいるだけラッキーと思うところに、高い値を付けてくる方がいますが・・・
人口はどんどん減っているのです!
都市部はまだしも・・・郊外にもう土地の上がる要素はありません。

この負債を子孫に残す前に、きちんと整理する事。
「こんまりさん」に不動産の整理の仕方メソッドもお願いしたいくらいです。

さて、O様、ご高齢にも関わらず腰をあげていただき、この想いにどうにか応えないとと頑張りますね!